お疲れ様です。
独身をこじらせている後輩のおかかという人間が居るのですが、暫く独身であろうと思っていた他の私の後輩が電撃入籍した為、やけにうろたえていました。
そろそろやばい、歳を取って顔面偏差値が落ちてきたから、無理矢理結婚しようかと言っていました。そういうあさましい事を直ぐに言うから結婚が難しくなるのです。
私はおかかに関しては、別にそこまでして結婚する必要は無いんじゃないかと思ってます。独身仲間同士で還暦になって集まって飲みに行くのもそれはそれで面白いんじゃないかと思ったのです。その時はオブザーバーとして是非私も呼んで貰って、おかかがその時行きつけになっているであろうフィリピンパブにでも一緒に行ってみたいと思います。
今日はまた一冊の小説を紹介しようと思います。また少しネタバレがあるかもしれませんが・・・・。
皆さんはソラシドというお笑い芸人をご存じでしょうか。麒麟やアジアンと同期のお笑い芸人です。多分漫才とか好きな人はよく知っていると思います。トークや漫才も面白いので是非調べてみて下さい。
そのソラシドのボケ担当である本坊さんが書いた「プロレタリア芸人」という本があります。
この本は、苦悩を書いた本であり、本坊さんがやった過酷なバイト経験が書いてあります。もしかしたらですが、芸事をやっている人間なら本坊さんの気持ちがよく分かるかもしれません。
本坊さんは、東京に上京した頃、完全に無一文であったため取っ払いのバイトを探していた所、日当8000円取っ払いのバイトを見つけました。
直ぐにそのバイトに飛びついたそうですが、ヘルメット2000円、作業上着2000円、作業ズボン2000円、工具2000円を作業前に買わないといけなくて、初日はタダ働きになるという条件だったそうです。
私はこれを見て吹き出しました。面白いというのもありますが、感覚的には正直ビックリに近いです。
その日暮らせないから取っ払い条件で探しているのに、初日は道具を買わされて給料無し・・・。これはとんでもない世界です。その日だけの仕事なのに、どうして貸してくれないのでしょうか。道具を売って労働者から稼ごうとでもいうのでしょうか。
あとやはり漫才師の独特な言い回しで、表現がとても面白いです。なので読書素人の人でもかなり読みやすくなっており、直ぐに世界に入り込むことができます。麒麟の川島さんやアジアンの馬場園さんもその小説内に出てきます。相関図が少し見える為、よしもとファンの方も必見です。
他にも売買が成立したビルの地下のパイプを拭き掃除するという謎のバイトもありました。私はなんでパイプを拭くの?と思って読み進めておりましたが、やはりこの仕事、意味が無い仕事だったのです。単純にこのビルを買った人がたまたまここを見た時に「汚いと思われるよりは綺麗と思われた方がいいから。」という理由でした。地下にオーナーさん来るかなぁ・・・。
本坊さんは先輩と真っ暗な地下のパイプを掃除しながら長距離を歩くのですが・・・ここでどんでもない事件が起きます・・・・・。
是非、続きを読んでみて下さい。
本坊さんの話を読んだ時に、私も昔1日5000円を稼ぐために友人達と往復6時間以上かかる工場へバイトに行っていたことを思い出しました。勤労って本当大変な事が多いですよね。こういう話を聞く度に、つくづくそう思います。