友人キマリの不思議な話シリーズ ~墓参り~

不思議な話

お疲れ様です。

エイルチャンネルの時間がやってまいりました。(YouTubeはやっておりません)

 

今日ですが、どうしてもこの夏に書いておきたい記事があり、キーボードで指を走らせております。

 

先日友人のキマリさん、いっしープロと共にバーベキューをしたのですがその際にキマリさんが「話したい事がある」と前置きの上で私達に話してくれました。

 

多分何かを判断して欲しいというような相談でしょうか。彼の周りでは不思議な事がよく起こります。

肉を焼きながらゆっくりと話し始めました。

 

 

キマリは若い頃から個人事業を営んでおり、自分の日当を稼ぐべく日々東奔西走しています。

決して怪しい物を運んではいませんが、商品を運ぶお仕事が度々舞い込んできます。

 

真夏のある日、配達先の近くに母親の実家のお墓がある為、途中で急な仕事が入らなければ久しぶりに墓参りをして帰ろうと思っていました。

 

キマリ「今日も暑いなぁ!・・・よーし!運ぶぞぉ!おじいさんのお墓参りも行くぞぉ!」

彼は今日やる事を全て口に出すタイプの男ではありませんが、商品を積んだ車を動かすので事故をしてはいけません。毎朝このように自身に気合を注入し、トラックを動かしています。

四方八方にお客様が居るので、本当に「西へ東へ」という言葉が似合う男です。

 

午後仕事の前に配達が終わったので、予定通り午前中のうちにお墓参りは行けそうです。

バケツに水を汲み、買った花を持って階段を登ります。

季節的にとても暑いので周りには誰も居ません。

 

キマリ「・・・あっついなぁ・・・・この時期に歩くのしんどいわ・・・・」

 

カンカン照りで熱中症アラートが出ている中、キマリは進みます。

 

階段を登った先には祖父母のお墓があり、簡単にではありますが清掃を行います。

水を汲み替え、お墓の前で手を合わせて目を閉じます。

 

キマリ(元気でやってます。時勢で仕事が増えたり減ったりして毎日大変ですが、お陰様でなんとかやってます。)

 

おじいさんに話す事が終わり、目を開けました。

 

キマリ「・・・・・・・え??・・・嘘でしょ・・・」

 

なんと辺りは夕方になっていました・・・。どれだけ長いこと目を閉じていたのでしょうか・・・。

キョロキョロと辺りを見回します。周りの雰囲気が違いますが、場所はあの海外沿いの祖父母の墓地であることは間違いないようです。

周りの景色がやけに古く見えるのは気のせいでしょうか。

なんだったら子どもの時に見たような景色・・・・。

 

キマリ「しかしここは・・・・さむっ!!

 

真夏なので半袖シャツで移動していましたが、異様に肌寒く感じるのです。

時間帯どころか、季節も変わってしまっているような感覚に陥りました。

 

秋の夕暮れに、草が風で揺れています。

赤とんぼも飛んでいます。

 

キマリ「おじいさん・・・・」

 

お墓の周りをウロウロと歩き回るキマリ・・・・。

 

キマリ「あっそうだっ!!このままでは午後の仕事に行かれなくなるっ!!それは困る!!」

慌てて再びお墓の前で目を閉じます。

暫くすると・・・・・。

 

キマリ「あっつ!!

 

目を開けると気温が戻り、元居た真夏の集団墓地の風景に戻りました。

 

キマリ「なんだったんだろう・・・・」

首を傾げながら、駐車場に停めていた車に乗り込み、帰路につきました。

 

・・・・・・・・

 

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キマリ「・・・・というような事があったんだよ」

私「え?!タイムスリップしたかもしれないってこと?」

キマリ「そういうこと。時代が違う」

いっしープロ「それ体に被害は無いけど滅茶苦茶怖いなぁ・・・ここに戻れんくなるかもしれないもんな・・・」

私「もう一回目を閉じて、またタイムスリップするかどうか確認せんかったん?」

キマリ「恐ろしいぞ、それは」

 

もしかしてドラえもんの「タイムベルト」を付けてた?・・・。

 

 

※ 他にもキマリさんから話を聞いております。今後シリーズ形式で投稿致します。宜しくお願い致します。

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