お疲れ様です。
久方ぶりに非常に面白い小説を読んだため、これはもう居ても立っても居られないエイルです。面白過ぎてあっという間に読んでしまいました。
皆さんは太宰治先生の「人間失格」という作品を読んだ事はありますでしょうか。
この作品については私の祖母でも知っているような、超超有名作品です。作品をまだ読んでいない方もいつかこの作品に必ず出会うので、一体何歳でこの作品を書店で手を取るのか、早い方なのか遅い方なのかそれはわかりませんが、強制はしませんので読むべき時が来れば読んでみてみて下さい。とにかく一度読むと何故自分の心が分かるのか、なんでそんな秘密知っているの?みたいな状態に陥り、ドッと疲れがきます。
で、今回の小手鞠るい先生の「女性失格」は「人間失格」の女性バーションのお話になります。非常に気になってしまい購入しました。
ちなみに帯にもこう書いてあります。
寂しさを消すことができるなら、私は死んでもいい。
これは問題作です。これはもう問題作以外の何物でも無いです。
1人の女性の生涯を書いた本であるので、男性である私にはよくわからない事が沢山あります。
へぇー・・・・とか、女性はそんな風に思うのかぁ・・・・・などなど女性と観点が違うのでどうしてもそのように思ってしまうのです。
人間失格では、妻が強姦されてしまうシーンがありますが、この女性盤の女性失格ではどのようになっているか。人間失格側が男性視点だっただけに女性視点になったらどのように物語が変化するのか。
人間失格の内容を知っている方はその辺りにも注目して読んでみると面白いかもしれません。
知らない方は女性ならでは視点、女性の武器であったり、「受け身のストーカー」なんていう凄いパワーワードも展開されています。女性であれば共感する事があったり納得する部分も大いにあると思います。そういう意味で女性は一度は読むべきだと思います。
詳しい内容やあらすじはこのブログでは伏せますが、読者の女性の貴方はこの作品をどのように捉えますかという所が一つの論点になってくるかもしれません。
小手鞠るい先生の作品を読むのは失礼ながらこの作品が初めてでしたが、文章がゆっくり進んでいく所、文章が畳みかけるように私自身に向かって来るような所。ピアノのように強弱があり、読者が興奮するような面白い作品でした。しかし人間失格と同様、「疲れます」そして「悩みます」それだけは覚悟して読んで下さい。
普段は児童文学の方が専門との事ですが、こういう凄まじいジャンルの作品も執筆できるなんて、本当にプロの小説家って凄いですよね。私は直ぐに先生の別作品を注文し、X(旧ツイッター)で即フォローしてしまいました。
というわけで、今日は面白小説の報告でした。
またエイルブログで、エイルが読んだ生涯面白小説ランキングでもやってみようかなと思います。
それでは、また♪♪
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