お疲れ様です。
息子のエイルジュニアが、弟のエイルキッドの面倒を見ている姿を見ると、とても優しい気持ちになります。
エイルです。
先日友人のなおきと会った時にだいぶ話しましたが、エイルブログをだいぶハードに読んでくれているそうでした。連載しているサラマンダー・スパイラルめっちゃ面白いと言ってくれました。
ありがとう!なおき!!これからも時間の許す限り更新するぜぇ!!
そんななおきと私は高校の時に出会いました。1年生の途中位から席が隣りになったことがきっかけで仲良くなり、そのまま今まで付き合いが続いています。
よく、2人でチャリに乗って下校時に洋服を買いに行っていました。
真冬の寒い日に、今日も元気に風をガンガンに切って、地元の洋服屋さんに到着しました。
私「さむぅ~~・・・・・。」
なおき「は、は、は、早く入ろうぜ・・・・か、か、風邪引く・・・・・」
2人でいつもの位置に自転車を停めて、お気に入りの店に入りました。
私「今日は何買うん?」
なおき「今日はね、冬用のジャケットを買おうと思っているのですよ。」
私「マジで??・・・・結構高いぞジャケットは・・・。」
なおき「そう、高いんです!!」
私「・・・・・・・・・・」
なおきは先日、かなり高価なリュックを買ったばかりです。どこにまだそんな金があるのでしょうか?・・・犯罪の匂いがしていけません・・・・・。
この日の為にお小遣いを貯めていたと後で聞いて私はとても安心しました。
冬物コーナーを物色し、買いもしない高価なジャケットを試着していきます。
私「こういうのってシンプルなやつの方が逆にかっこいいのかな?」
なおき「ガチャガチャしてるのよりは・・俺はそっちの方がいいかなぁ・・・・。」
ジャケットは高校生からしたら、高価です。なので絶対に失敗は出来ません。みんなジャケットを購入する時は命がけで買いに行きます。
ショップで新しい服を見ると、なんかやけに自分が着ている服がみずぼらしく感じる事があるのですが、何故でしょうか・・・・。
基本的には当時の学生(高校生)は全員貧乏ですので、フード付きのウインドブレーカーみたいな物か、或いはパーカー辺りで落ち着くのが普通なのですが、この真冬の風を遮断するには必須アイテム、そして俺達が目指す更にもう一段先のファッションを取り入れるには必須アイテムなのです。(ジャケットがね)
なおき「お・・・・・。・・・おーいエイル、これどう?」
私「お・・・・」
2人「お・・・・・・・」
お?・・・・・・・・
今日はたまたま2人で来ていますが、仮に3人目と4人目の友達が居たとしても、きっと「お・・・・・」ってなるジャケットをなおきは発掘したのです。
私「お・・・・・いいなぁこれ!!」
なおき「マジでかおっかな。サイズはLか・・・・。」
なおきは身体こそ細身ですが、身長が異様に大きい為、XLでも良いかと思いましたが店員に問い合わせた所、XLは売り切れでした。
私「あっでも・・・少しシャープに着れるからLでいいかも!!体のラインが残って、似合う似合う!!・・・丈もちょうどいいじゃねぇか!!」
なおき「だな!!サイズ丁度いい!!買うわこれ!!」
私「良かったなぁ!!なんか羨ましいわ!」
なおき「・・・・・・・・・・・」
急に無言で謎のピースサインを私にしてきました。
私「???・・・・・おうおう!・・・・。」
なおき「・・・というわけで買いまーす!!」
早速、買ったティンバーを着て帰る事になりました。言い過ぎかもしれませんが、なおきはその日スキップして帰っていきました。
私「おいなおき!チャリは?!」
なおき「おっ、チャリで来たの忘れてたわ!!(笑)」
2人「はははははははは!!服を見せながら歩いて帰りたくなってやがる!!」
良い買い物をしたので、やけに笑っていました。
なおきは当時、17800円(税別)くらいのティンバーランドというブランドのジャケットを購入しました。
今でもとても人気があるアウトドアブランドです。ブーツがとても有名ですが、当時の私達はジャケットの方がどちらかと言えば好きでした。
翌日、なおきは自信満々でおニューのティンバーの黒ジャケットを着て学校にやってきました。友人にお披露目会です。
なおき「おはよう!!」
こころなしか、いつもよりワックス(整髪剤)多めの設定でなおきが住んでいる田舎から登校してきました。
私「おお!!やっぱカッコいいな!!」
いとうし「さっきエイルが言ってたやつ?・・・よくわからんけど、これがいいの??」
がわた「俺も分からん。まぁなおきはイケメンだから、服はなんでもいいよ、裸でもいい(笑)」
なおき「それは捕まるだろ。」
きむ「いいなぁ♪それどこで買ったの??」
私「これ俺が店で見つけたんよ♪いいだろぉこれ!!エドウィン!!」
なおき「嘘つけ!!(笑)ティンバーランドだろ!(笑)」
全員「はははははははは!!」
買ってから1日経っているのに未だに笑いが止まりませんでした。
そのくらい良い買い物をしたのです。
しかし、私達がわいわいジャケットの品評会をしているのをかなり憤慨した様子で見ている他の同級生が居ました・・・・。
なおき「これ着てどこに行こうかなー!!なんつってね!!(笑)」
がわた「コンビニ」
私「これを着てまた他の服を買う。」
きむ「運動公園」
いとうし「ゲームセンター」
全然大した場所に行きません・・・・。
ふーじー「おいなおき!!」
私達が気持ち話しているのに、急に大きな声でなおきを呼ぶ男が居ました。
なおき「ふーじー」
同級生のふーじーです。
ふーじー「お前、やってくれたな・・・・・。」
私「え?・・・どうしたの?」
少し空気がピリッとしたのを思い出します。
ふーじー「それティンバーだろ!」
なおき「ああ・・・まぁそうだけど?・・・・どうしたの?」
ふーじー「それと同じのを昨日通販で買ったんだよ!!」
全員「ええええ?!」
ふーじーの驚愕の事実に全員ひっくり返りそうでした。
私「この黒のやつを?」
ふーじー「そう、このなおきが着てるやつ!!」
なおき「いやティンバーの型なんか沢山あるだろ。全く一緒ってことはないんじゃないか?」
このジャケットはこの冬の新作でした。そもそもの入荷数が少ないのに、店でも人気で球数が少なくなっていました。
私「・・・待って、どっちが先に買ったの??」
なおき・ふーじー「俺だっ!!」
私「ここはマジで正直じゃないと駄目だぞ。」
なおき「エイル!お前昨日一緒に下校後に買ったの横で見てたよな?!」
ふーじー「俺は昨日の下校後に注文したぞ!!・・・ほら!!携帯に通話履歴があるぞ!!」
2人に聴取した所、なんと買った時間まで一緒でした・・・・。店舗と通信販売の違いだけでした。
私「・・・他の服と交互に着てくればいいんじゃない?」
なおき「せっかくスタメン用で買ったのに・・・・」
ふーじー「もし、着て来るローテ間違えたらどうするん?デートとかの時は着たいし。」
私「そんな時あるん?(笑)」
がわた「お前ら毎朝連絡し合え(笑)」
なおき・ふーじー「絶対嫌だ!!」
私「間違えたら仕方ないでしょ(笑)その時は笑おう(笑)でも・・・服が被ってたからどうなの?っていう考え方もあるぞ。だってそもそもお前ら一緒に登下校しないじゃん。これ着る時は登下校だけだろっ」
ふーじー「もし万が一学校で同じ服で歩いてるとこ見られたら、付き合ってると思われるだろっ!!」
ふーじー以外の全員「考えすぎだ!!(笑)馬鹿じゃねぇか!!(笑)」
私「どう考えても、絶対にそうは思われないぞ!!」
なおき「こいつだけ馬鹿なんだよ!!(笑)頭おかしんだよ!!」
ふーじー「なんだとぉ!!お前言いすぎだろそれは!!(笑)」
このまま話し続けても2人の押し問答で何も進みません。いがみ合う二人は一触即発でした。
私「待て待て、そういえばなおきはLサイズだ。」
がわた「サイズまで調べると全く一緒って事はないかもな。」
いとうし「サイズはどうなの?」
きむ「ふーじーは?」
ふーじー「・・・俺はXLだ。」
ようやく決着がつきました・・・・。
全員「それなら・・・ふーじーが買ったの先だな。」
なおき「えっ・・・・はぁ!?どういうこと?!(笑)」
なおきの頭の中で整理が出来ていませんでした。
なおき以外の全員「サイズがデカい方が偉いでしょ。」
なおき「いやいやいやいや!!(笑)お前ら全員意味が分からん事言っとるで?!その考え方なに?!サイズがデカいと買ったのが先になるって、どこでそれが通用するんですか?!」
なおき以外の全員「なおきが後、ふーじーが先!」
当時の話ですが、B系という少し大きめに着るスタイルが流行っていて、いくら体が小さくても最低XL以上を着るのが基本の時代でした。なおきは体系的にLで丁度良かったのですが、ジャケットやパーカーでSやMやLを着るなど一般的には考えられない事だったのです。
ふーじー「見たか、この野郎」
なおき「じ・・時代に負けたのか・・・俺は・・・・・」
完
コメント
懐かしのティンバー事変!
次は○田踏みつけ事件を取り上げていただけると幸いですw
おぉなおき!奇遇だね(笑)
コメントありがとう!
その事件についてはノーコメントです(笑)