お疲れ様です、エイルです。
久々に自分の部屋のブルーレイHDDを確認した所、2020年5月の予約録画が出てきました。その番組は浦安鉄筋家族の実写版ドラマでした。私の好きな女優さんである水野美紀さんが出演されており、録画してから丸2年が経とうとしております。何故かわからないですが、今の所全く見る気が起きません。なぁーんで??♪
先日、後輩のなべごうと夜中に世間話をしていた所、先日ブログで書かせて頂いた「変な家」が甚く気に入ったそうで、今後もエイルさんが面白いと思った本などがあれば書評して広めて欲しいと熱望されました。ありがとう、なべごう!!♪略してありがごう♪♪
書評まではしませんが、シンプルに自分の好きな作品はここでお知らせさせて頂きます。
後輩のなべごうが気に入った「変な家」はミステリー系のお話であり、圧倒的な違和感、古き日本の風習、そして人間自体の怖さがあり、とてもドキドキしました。
それに似た作品として、私は「出版禁止」をお勧めします。
たまーに読書する私程度が知ってる程の有名な作品ですので、作品を知ってる人や、著者の長江俊和先生のファンの方は多いと思います。
少々のネタバレになると思いますが・・・・・・・。
このお話「出版禁止」は心中(情死)を描いたダークな作品です。
昔はよくあったそうです。その恋仲に本物の愛があるのかどうか、一緒に死ぬことでその契りとなったそうです。
死ぬまではないにしても、好きな人の名前の入れ墨を掘ったり、愛の証として爪や指を切って好きな人に贈る風習のようなものがあったそうでした。
今の日本にもうそんな事は少ないと思います。しかし何のTV番組に出て居られたか忘れてしまいましたが、好きな人の名前の入れ墨を掘っていた方が出演されてました。残念ながら結局その好きな人とは破局してしまったようでした。その番組を見た時にとても悲しかった事を思い出しました。
そもそも何故この作品を読んだかというと、私が好きな作家である太宰治さんが心中で人生を終えており、その太宰治の作品内容がほんの少し書いてあると聞いたのでこれはファンとして絶対に読まなくては!と思ったのです。
太宰治は自分の作品表現の為に心中を経験したかった、という事は私は誰かから聞いて知っていましたし、感が鋭い方はその考え方がどこかの作品で分かった時に、そこまでして・・・・って思っちゃった方も居られれば、太宰治ならやるかもなぁだから気付いた、と思う方も居たと思います。
2回目の心中(38歳の頃)で本当に亡くなってしまったのです。その記憶の断片が自身のヒット作品である「斜陽」や「人間失格」でしっかりと描かれてます。
「出版禁止」を読み終えた後に100%心中をする人の気持ちが分かるかと言われたら、私は実質5%位でしょうか。今やってはいけない、勇気が無いというのが圧倒的に勝ってしまいます。文章を読みながら、その世界に入り込んでる時は主人公になりきった気分で、気持ちが分かるような気がしましたが、やはり現世に戻ってくると冷静なエイルは5%でした。
あと重要な問題として誰とするの??!!っていう性格的な問題も私にはありました。私には妻が居ますし、昔は彼女も居ましたが、今まで気が狂う程女性を好きになった事がありません。
よく女性に貢いだりしてる友人や先輩が居たのですが、貢いで一緒に飲みたい、一緒に居たいと思った女性が全く居ませんでした。私と同じような境遇の方はこの「出版禁止」の世界に一度入り込んで、未体験ゾーンを体験して欲しいと思います。
結構な問題作だと思いますが、是非時間のある方は読んでみて下さい。最後のどんでん返しも必見ですので、くれぐれも注意深く文章を読み進める事をおすすめします。