友人とコタツ布団を買いに行きました

友人の話

お疲れ様です。

 

ヨーグルト依存症のエイルキッドの父、エイルです。

 

二男のエイルキッドですが、滅茶苦茶食べます。大食漢です。

 

ミニカーのタイヤも食べようとしたので、慌ててミニカーを奪い取りました。毎日が危機一髪です。

 

そんな中、ヨーグルトに関しては異常な反応を見せます。朝3個、昼2個、そして夜は3個・・・・。

 

オランダ人ばりにヨーグルトを消費しています。

 

エイルキッドの事はこの辺にしておきましょう。本日は20年以上前にあった友人との思い出話を書こうと思います。

 

 

 

ある朝、友人の優しい関西人であるあっちゃんから連絡がありました。

 

 

あっちゃん「エイル、今日暇??」

 

私「うん、暇だよ。また鍋でも作るのかい??」

 

 

あっちゃん「今日ちょっとコタツ布団と、コタツの下に敷くカーペットを買いに行こうと思てんねん。買い物付き合ってくれへん??」

 

 

あっちゃんは先日、実家からコタツ机が届いたと大喜んでいましたが、「肝心な布団が無いから使えへんがな、畜生!!」と私も会ったことある優しい両親にブチギレていました。

 

 

いよいよそのコタツを使いたくなったのでしょう。ここは私もお手伝いで一緒に買い物に行く事にしました。

 

 

当時の私は原付や自転車を持っておらず、移動手段は専ら徒歩でした。あっちゃんには自慢の高校時代から使用している愛車である、自転車がありました。

 

 

多少大きな物を買っても、2人で持って歩けばきっと大丈夫でしょう。

 

 

あっちゃんと約束の場所に到着した所、何故かあっちゃんは自転車で集合していました。

 

 

私「あっ・・・今日チャリなん??」

 

 

あっちゃん「そうやで。俺に考えがあるから任しといてや。」

 

 

てっきり歩いていくものと思っていましたが、あっちゃんが自転車で来たのには意味があるようです。

 

 

あっちゃんと談笑しながら、街のホームセンターに到着しました。

 

 

布団ゾーンへ行き、2人で物色しました。

 

 

あっちゃん「布団これにしようかな・・・」

 

私「このコタツ布団買うなら布団カバーも居るみたいだな。」

 

 

あっちゃん「カバー・・・ダサいな・・・。」

 

他に店が無いし、他の店でサイズがピッタリ合うとも思えないので、ダサいコタツ布団カバーで妥協する事にしました。

 

あっちゃん「見てよエイル、カーペットごっつダサいで(笑)もうちょいシックな色合いがええんやけどなぁ。」

 

 

そのカーペットの柄というのが、明るい緑と白のチェック・・・・。きっとこれは売れ残りでしょう・・・。

 

 

私「これしかないんかな??」

 

季節的に、コタツ布団やカーペットがほぼラスト。ほぼほぼデザイン一択での購入しか手段がありませんでした。

 

 

あっちゃん「・・・カーペットカバーもあるやん。」

 

私「ほんとだ!・・・本体がダサいからカバーも買わせる(笑)いい商売だ(笑)」

 

 

2人で笑いながら、コタツ布団、ダサいコタツ布団カバー、ダサいカーペット、ダサいカーペットのチェック柄を隠すための普通のカーペットカバーの4点をカートに詰めました。

 

 

あっちゃん「・・・・・・カート、パンパンやで・・・・」

 

 

結構、買うねんなぁ~・・・・・

 

 

ホームセンター到着するまでは、コタツ布団とカーペットの2点のみ購入の予定だったのですが、到着して状況一変、倍以上の金を払う羽目になってしまいました。

 

 

あっちゃん「くぅ~・・・・出費エグぅ~・・・。でもまぁ・・・しゃあないかぁ~・・・。」

 

 

財布からボロボロの1万円札を取り出して、会計を済ませるあっちゃん。

 

北の国からかお前は!!

 

 

しかしこれで結構な大荷物になりました。さぁ、ここからどのようにして帰るのでしょうか。

 

私「どうしようか?・・・・」

 

 

結構な量の買い物になってしまいました。

 

 

あっちゃん「エイル、チャリのカゴにシーツを先に詰めて、その上に布団とカーペット置こうや。」

 

 

私「はぁ?カゴから落ちるやろそんなことしたら。」

 

 

あっちゃん「せやなぁ~。普通だと落ちるんや。エイルがハンドル持ってくれて、俺が横から支えて持っていったら大丈夫や。」

 

 

なんとも怪しい作戦・・・・・。そんな簡単に行くもんかね??・・・・・

 

 

まぁせっかくの友人の案を無駄にすることは出来ないので、やってみることにしました。

 

 

このあっちゃんの自転車はカゴが大きいタイプで助かりました。なんとか乗せる事が出来ました。

 

 

あっちゃん「しゅっぱーつ♪♪」

 

 

何故かテンションが高いあっちゃんと一緒にあっちゃんのアパートに向かいました。

 

 

途中で、2回ほどカゴからコタツ布団が落ちそうになりましたが、2人の大学出の創意工夫で立て直しました。

 

 

この作戦、最初駄目かと思いましたが、意外と行けるんです。

 

暫く進んだところ、あっちゃんがいよいよ次の作戦を繰り出してきました。

 

 

あっちゃん「エイル、この安定性ならチャリ漕いでも行けるかもしれへん。」

 

 

私「マジで?・・・よし少し漕いでみるか・・・・。」

 

 

言われるがまま、練習でそのまま自転車を少し漕いでみましたが・・・・

 

 

私「いける!!!これはいけるぞ!!」

 

 

あっちゃん「よっしゃ!思った通りや!!」

 

 

あっちゃんが急にガッツポーズした関係で一瞬布団の山が崩れそうになりましたが、安定は抜群です。

 

 

私「いこう!あっちゃん!でも、支えながら走るのきつくない??スタミナ的に。」

 

 

あっちゃん「大丈夫や、俺バスケやっとったさかい。」

 

 

私「それは鬼に金棒!!」

 

あっちゃん「俺の家までもう少しや!行こうやエイル!!」

 

 

私が自転車を漕いで、あっちゃんが横から支える戦法に切り替えました。

※ 良い子の皆さんは絶対に真似をしないで下さい、昔の昭和の話です。

 

 

思いの他、進む自転車・・・・。

 

 

私「いい感じ!!」

 

あっちゃん「いいね!!こりゃええわ!!」

 

あまりにも安定感がよく全く積み荷が動きません。

 

私「おーし!!」

 

タッタッタッタッタ!!

 

支えながら走るあっちゃんの足音が聞こえます。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

 

あっちゃん(・・・あれ?・・・・気のせいか?・・・)

 

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

あっちゃん「ちょっと・・・・エイル・・・」

 

 

タッタッタッタッタ!!!

 

 

私はあまりの安定感に気をよくしており、あっちゃんが横から支えていることなど忘れてしまっておりました。ただただ自転車をいつも通りバクコギしていたのです。

 

 

私「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

気付けば私が漕いでいる自転車は全速力!!

 

支えているあっちゃんも全速力!!

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・・・

 

 

あっちゃん「ちょっちょ・・・・待ってエイル!!一回止めよう!!」

 

 

私「え???・・・・あー・・・・ああ!!」

 

 

キキーーー!!

 

・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・

 

 

あっちゃん「はー・・・はー・・・・はー・・・・・いい加減にせぇ・・・・(笑)」

 

 

私「どうした?」

 

 

あっちゃん「どうした?やあれへん・・・・思いやりをさぁー・・・・・。」

 

 

私「・・・あっマジごめん!!あっちゃんが支えてくれてることすっかり忘れてたわ!(笑)」

 

 

あっちゃん「早すぎるて・・・・・(笑)

 

 

私「はっはっはっはっはっは!!!!ごめんごめん!!」

 

 

あっちゃん「・・・はっはっはっはっは!!」

 

 

私は謝りながらでしたが、その場で2人で腹を抱えながら笑いました。あっちゃんは持病の喘息が出てしまうくらい笑っていました。

 

 

今でもあっちゃんの顔が必死だったことを思い出します。

 

 

そのまま落ち着いてアパートに帰り、苦労して持って帰ったコタツ布団を2人で広げました。

 

 

あっちゃん「エイル・・・・やっぱさぁ・・・・このコタツ布団カバーダサくない??見てみ、ダサいよな??(笑)」

 

 

私「確かに・・・持って帰って尚だな(笑)・・・でもこれしかなかったからなぁ・・・・・。」

 

 

苦労してコタツ布団のカバーを買って持って帰ってきたのに、それも結局納得いくものではありませんでした。またそのダサい柄を隠す為のカバーを買うイタチごっこが始まるのでした。

 

 

柄と思いやりは本当に大事です。

 

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