幼少時代のコイバナをここで話しておかなければならない

子どもの頃の話

お疲れ様です。

久々に筋トレしようと思ったら、ダンベルが無く、やめてしまったエイルです。

皆さんは幼馴染という存在がいるでしょうか?幼少から今の今まで、連絡を取っている友人はいるでしょうか?

私の幼馴染にまつわる少し変わったお話になるのですが、よければ読んでみてください。

 

私は周りから結構珍しいと言われるのですが、保育所と幼稚園両方行っている部類の人間です。

3歳まで(途中病気でほぼ行っておりませんが)親の都合なのか分かりませんが、あらゆる保育所をたらい回しにされておりました。

3歳になってからは私の生家がある町の3年制の幼稚園に通っていました。

年少の頃、みえちゃんという名前の女の子が居ました。幼稚園ではしょっちゅう一緒に居て、二人で積み木や粘土や色水をして楽しく遊んでいました。男の子の友達よりもみえちゃんと一緒に遊んでいました。

幼馴染でもありますが、同時に私の初恋の人でもあるのです。

しかし楽しかった時もつかの間でした。みえちゃんはお父さんの仕事の関係で遠くの町へ転園する事になってしまいました。もぉ一緒に色水が出来ないのか・・・色水や積み木どころか、もぉ会う事も出来なくなってしまいました・・・。子どもながらにとても悲しかったです。

最後のお別れの時の事を覚えていますが、幼稚園の終了時間より早く迎えが来て、お母さんに手を引かれ、私とみえちゃんが所属していたきりん組のお部屋から出ていきました。みえちゃんの背中が見えなくなるまで私は外を見ていましたが、時折みえちゃんは後ろを振り向いて「バイバイ、エイルくん」と言っていたような気がしました。なので私も室内でしたが「バイバイ、みえちゃん」と一人でみえちゃんには聞こえないお別れの言葉を言いました。

それから何年か経ち、たまたま実家で幼稚園の話になりました。

おかん「そういえば幼稚園一緒だった、〇〇君が新聞載ってたよ。優勝したんだって。」

私「へぇー凄いなぁ。・・・あっそうだ、おかん。みえちゃんって覚えてる?あの転園した女の子。」

おかん「え?・・・・・・・みえちゃん?誰かな?」

おかんは考えていましたが、答えは「居ない」でした。

私「忘れてるんだね。ほら、俺がよく一緒に遊んでた女の子がいたじゃない?んでお父さんの仕事かなんかで居なくなったじゃん、年少の頃。」

おかん「私、エイルの幼稚園で一緒だった子みんな知ってるけど、そんな子居なかったよ。勘違いじゃない?」

私「・・・????なんで?・・・あんだけ仲良かったのに。」

親や祖父母が迎えに来るギリギリまで一緒に遊んでいたこともあったので、母親だけは覚えているかと思いましたが、全然覚えていませんでした。

幼稚園が一緒だった他の友達にも聞いてみましたが、口を揃えて知らないと言っていました。そもそもあの頃に転園なんて制度があったのかと言うのです。

いや、それはあるだろ。

私はおかしくなったのかと思いました。仮に夢の世界の話だとしても記憶が鮮明すぎて、みえちゃんが本当は居なかったなんて事は、とても考えられませんでした。

 

それから更に何年も何年も月日が流れ、友人のいとうし、イーズ、まいちゃんと馴染みの店でお酒を飲む機会がありました。

全員同じ中学の出身で、まいちゃんに関しては幼稚園が一緒でした。

まいちゃんとは幼稚園の頃も今も仲が良く、幼稚園の友人の中で唯一連絡を取り合っている人物です。私とまいちゃんが一緒に写っている写真が私の実家やまいちゃんの実家で沢山出土されています。

あっそうだ、せっかくまいちゃんと会うから、みえちゃんの話をしてみよう。おかんも他の友達も含めて薄情で、誰も覚えてないからな。

他のいとうしとイーズからしたらマジでどうでもいい話ですが、せっかくなので聞こうと思いました。

私「まいちゃん、幼稚園の頃の話だけど、みえちゃんって居たじゃん?」

まいちゃん「あっ幼稚園ね♪・・・・・みえちゃん?・・・・そんな子居なかったよ?」

私はビックリしました。

私「え?・・・あの転園したじゃん。あの女の子。」

まいちゃん「転園?・・・・・いやぁー・・・・居ったっけなそんな子・・・。」

まいちゃんも考え込んでしまいました。まいちゃんは幼稚園時代の事をかなり鮮明に覚えている人間でありとても信頼を置いていましたが、そのまいちゃんまでも知らないというのです。遊戯で一緒にやった劇の内容や私と一緒に写真を撮ったこともしっかりと覚えています。

まいちゃん「エイル、それってさ・・・・みえちゃんじゃなくて、私って言うか、まいちゃんじゃなくて?」

私「まいちゃんって転園した?」

まいちゃん「いやずっと一緒に居たじゃん!・・・その転園っていうのが私にはよく分からなくて。」

いとうし「えー、それなんか滅茶苦茶怖いな。」

イーズ「エイル、それ確かに居たの?みえちゃんは。」

私「居た居た、ほんとだって。だって一緒に色水とかしてずー-っと遊んでたもん。」

イーズ「えー、なんかそれ不思議過ぎるよね。」

まいちゃん「それちょっと、今度私の母親に会ったら聞いてみるわ。・・・でも多分居ないって言うと思う、だって比較的良く覚えてるって言われる私が、その子の事全然わかんないんだもん。」

これまで何年もの間、様々な人間に同じを問いをしても、答えは全員一緒。きっとまいちゃんのお母さんも「居なかった」と言うんだろう。

あれからまだ、おばちゃんから返答は来ていませんが、私があの幼少時代に遊んでいた女の子は一体誰だったのでしょうか。間違いなく一緒に遊んでいて、間違いなく転園が理由で私の前から居なくなりました。笑顔も泣き顔も髪型も背丈も、お別れの時の事もしっかり覚えているし、大好きだったからそんな・・・・もし本当に居なかったとしたら私の記憶というか思い出はどこからのものなのでしょうか。

幼少の頃病弱だった私は酷い肺炎で一度倒れて2~3ヵ月位入院しています。その時にベッドで見た夢なのか、私だけパラレルワールドに入っていたのか、或いはみえちゃんではなくまいちゃんだったのかわかりませんが、この話についての捜査はまいちゃんの返答をもって終わりとしたいと思います。

 

長文読んでいただいた皆様、ありがとうございました。くれぐれもお体を大事にしてください。

※この話はノンフィクションであり、登場した人物、団体については全て実在していると信じています。

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