きたのさんとの出会い

友人の話

お疲れ様です。

 

久々に少し仕事から解放されたエイルです。

 

皆さんには沢山の友人の方が居られると思いますが、必ず友人になるにはきっかけがあると思います。

 

 

今日は出会いにスポットを当てた記事を書いていこうと思います。

 

 

少し前の話ですが、にしまさんとお酒を飲んでいた時に、あまり好きではないと言っている自分の故郷の話をしてくれました。赤ちゃん時代は忙しいお父さんの仕事の関係で各地を回っていましたが3歳くらいからはその、「あまり好きではない故郷」に移住したと言っていました。生まれも育ちも選ぶことは出来ませんが、子どもであれば物心ついた時に親が生活していた町がどうしても出身地になってくると思います。

 

 

柔道をずー-----っとやっていた関係で、その柔道筋の友達や知り合いが非常に多かったと言っていました。

 

 

にしまさん「いやホントに冗談じゃない。もし柔道してなかったら人生終わっている友達なんか山ほど居るで。だって素行がろくなもんじゃない。物を盗る、壊す、仕返しや詐欺なんかは日常茶飯事だったわ。」

 

 

 

一体どんな町なんだ・・・・・・。そりゃあ好きになれないわ・・・。

 

 

私「そういえば・・・・だいぶ前の話ですけど、一回にしまさんの友達がここまで遊びに来たって言ってましたよね。」

 

 

にしまさん「きたのがな。俺の分の旅館とってくれて、その時久々一緒に飲んだわ。」

 

 

 

きたのさん・・・・・・・

 

 

 

最近は忙しくて一緒に遊ぶことはありませんが、昔はにしまさんの友人であるみなみさん達と共に競艇にハマっていて、よく集まって仕事の合間にワイワイやっていたそうでした。(このお話は後日公開予定)

 

 

にしまさん「マジでほんとにね、・・・・一回も競艇で勝ったのを見たこと無いで!!どう考えても頭おかしいわきたのは。・・最終レースまででなんとか勝っていても、最終レースで全部賭けていつも全部無くなるんだよ(笑)」

 

 

私「ええええマジっすか???」

 

 

にしまさん「普通、無くなった時のこと考えるよな?賭け事になるとあいつは一切考えてないで。あとやっぱ金持ちなのはわかるんだけど、賭け方が尋常じゃない。普通の人が見たら、引くぞ。本当に引くレベル。きたのはギャンブルに関しては普通じゃない。」

 

 

私「そうなんですか・・・・・。そういえば、・・・そんなきたのさんとはどうやって仲良くなったんですか??」

 

 

にしまさん「きたのとなぁ・・・・あれはたしか・・・・・。小学校は違ったんだよ。」

 

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

 

小学校が少し早く終わったにしまさんは、友人のみなみさん、ひがしぐちさんと自転車に乗って遊んでいました。

 

 

ひがしぐち「ひゃっほーい!!」

 

 

 

下り坂をブレーキ無しで降りていくチキンレースをしていました。滅茶苦茶恐ろしい遊び・・・・。死ぬかもしれません・・・・。

 

 

みなみ「いくでー!!」

 

 

にしまさん「負けないぞー!!!」

 

 

ちびっこギャング一行は隣町の小学校に差し掛かりました。

 

 

すると・・・・・

 

 

ビューン!!!

 

 

バシッ!

バシッ!

 

 

みなみ「いって!!」

 

 

ひがしぐち「いて!・・・なんだぁ?!」

 

 

 

ひがしぐちはそのまま急カーブし小学校の校門に入っていきます。

 

 

にしまさん「ひがしぐち!!お前どこ行くんだ!!・・・・・・・・・」

 

 

ふと地面を見ると石ころが落ちていました。

 

 

みなみ「・・・あいつら俺達に石投げてきやがったな!!」

 

 

遠くを見ると3人くらいの少年が慌てて校舎内に向かっている姿が見えました。

 

 

その後ろを自転車で爆走して追いかけているひがしぐち・・・・。

 

 

にしまさん「みなみ!俺達も行くぞ!※ブチ回す!!」

※ ボッコボコにする

 

みなみ「逃げてんじゃねぇぞ!!※すりこむぞ!!」

※ ヤキ入れる

 

 

この頃のにしまさん達は血気盛んで、容赦がありませんでした。

 

 

自転車で他校に乗り込み、昇降口で思い切り自転車を乗り捨てました。

 

 

きたの達「うわ!!!マジで!!!来やがった!!!」

 

 

石を投げた相手の少年は後ろを見て慌てます。この少年こそきたのです。

 

 

始まります、「きたの軍 VS にしま軍」の学校鬼ごっこが・・・・・・。鬼側のにしまさんはきたのを捕まえたらボコボコにするつもりでいます。本当の鬼です。

 

 

みなみ「にしま!!・・・あの先頭のあいつ野球で見たことあるわ!」

 

 

にしまさん「そうなん?!俺が知らないって事はきっと野球は下手くそなんだろうな!」

 

 

ひがしぐち「ブチ回すぞこらぁ!!!!

 

 

タッタッタッタッタ!!!

 

 

きたの「・・・はっや!!!嘘だろ!!??!もうそこまで来てる!!」

 

 

子どもの頃から、足がターミネーターばりに早かったにしまさんとみなみさんはあっという間に射程圏内に追い詰めます。

 

 

にしま「・・・・・・・」

 

 

廊下にあった野球ボールを掴むにしまさん・・・・。

 

 

ビューーーン!!!

 

 

 

バキッ!!

 

 

きたの「いって!!!・・・・あの野郎!!!・・・・・こっちだ!こっち入れ!!」

 

 

そのままきたの達3人は部屋に入っていきました。

 

 

部屋に入るきたのを必死に追いかけます・・・・・。

 

 

 

そこは職員室でした・・・・・。

 

 

きたの「せ・・・先生!!・・・・この学校の生徒ではない部外者が入ってます!!」

 

 

先生「ん???あっ!!・・・・なんなんだ君たちは!!どこの学校の生徒なんだ?!」

 

 

席を立つ先生・・・・・。

 

 

にしまさん「・・・・・卑怯者!!」

 

 

みなみ「ハメられた!!・・・くそっ!!・」

 

 

ひがしぐち「関係あるかコラぁ!!」

 

 

更に威勢よく暴れようとするひがしぐちを抑え込んで職員室から逃げました。

 

 

昇降口まで走って逃げました・・・・。

 

 

にしまさん「あいつらマジで許さん・・・。」

 

ひがしぐち「にしま!みなみ!なんで逃げるんだよ!」

 

 

みなみはふと昇降口に転がっている靴を見つけました。

 

 

みなみ「これってさ・・・・あいつらの靴じゃないか?」

 

 

にしまさん「・・・よし・・方足捨てとこうか。」

 

 

ひがしぐち「よっしゃ。」

 

 

ひがしぐちは近くの茂みに靴を投げ込み始めました。

 

 

学校の掲示板を眺めていたみなみは良い事を思いつきました。

 

 

みなみ「ひがしぐち、待った。この新しい靴には・・・・これでも入れとこう・・・。」

 

 

にしまさん「そうだな・・多めに入れとこう。ああいうやつにはやりすぎくらいが丁度いいから。」

 

 

 

 

数十分後・・・・・

 

昇降口に戻ってくるきたの達・・・・。

 

きたの「逃げやがったな(笑)」

 

少年「大した事なかったね(笑)」

 

 

少年「あれ?・・・きたのー、俺の靴が片方無いんだけど・・・・。」

 

 

きたの「はあぁ??知らねぇよ。・・・俺の靴はあるんだから。」

 

 

・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

 

ぎゃあぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!

 

 

 

きたのの断末魔の叫びが校舎中に響き渡りました。

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

そのままなんやかんやあって、無事中学校に進級しました。

 

今日は入学式。

 

入学式には仕事を休んで母親が来てくれていました。みなみのお母さんと、見たこと無い綺麗な女性と椅子に座って並んで話している姿がありました。

 

 

みなみ「なぁにしま、あの綺麗な女の人誰??うちの母ちゃんとお前んちのおばちゃんと話しとるあの人。」

 

にしまさん「いや、知らんなぁ。誰?・・・・」

 

ひがしぐち「誰だろうな、行ってみようぜ。」

 

にしまさん「まぁ、行ってみるか。・・・・なんでもええけどな。」

 

 

親の元へ行ってみる事にしました・・・・

 

 

にしまの母「あらあんた、みなみくんもひがしぐちくんもこんにちわ。あっ・・・・こちら私のお友達のきたのさん。昔から色々とお世話になってるのよ。」

 

きたのの母「うちの子も同じ中学校なのよ。仲良くしてやってね。」

 

にしまさん「こんにちわ。」

 

 

 

きたの「あああああ!!!!」

 

後ろから大声で叫ぶ声が・・・

 

 

きたのでした・・・・。

 

 

 

にしまさん「あああ!!!同じ中学なのか!!」

ひがしぐち「俺達に石投げつけた奴だろ!!」

みなみ「お前野球してただろ!!覚えがある!!」

きたの「・・・・お前ら・・・・

・・・おれの靴に画鋲山ほど入れただろ!!!

 

 

きたのの母「あら?お知合いなの?よかったねぇ♪♪」

 

 

 

 

数か月後、秘密基地に座っている4人。

 

にしまさん「きたのがうちの親と知り合いだと思わなかったよ。」

 

きたの「あれはビビったな。親に用事があって向かったらお前らが居るんだもん。」

 

みなみ「まぁ・・・色々あったけどこれから仲良くやろうぜ。」

 

 

ひがしぐち「きたの!!・・・・まだ俺は許してないぞぉ!!!

 

 

ひがしぐちは外から持ってきた石をきたのにぶつけました。

 

バシッ!!

 

きたの「いって!!!・・・なんだてめぇこの野郎!!!

 

 

わわぁぁぁぁぁぁー・・・・

 

わぁー----・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・

 

 

にしまさん「という感じで、結局、一生終わらないのよ(笑)

 

 

私「中学になってもまだそんな事やってるんですか(笑)」

 

 

にしまさん「うん・・・懐かしいなぁ・・・。」

 

 

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