お疲れ様です。
毎度様々なホットなお話を提供するエイルブログです。読者の方にとってホットな情報であればいいのですが。
私達が住むこの世界には本当にドラゴンクエスト以上に様々な職業がありますが、皆様はどのような業界の職業に就いておられますでしょうか。
各業界でこれは「あるある」だとか「頻発」するような出来事があり、同じ業界の方と話す機会があったら、共感があったり笑いが生まれたりする事がしばしばあると思います。
私は、病院の夜勤あるあるについて聞いた事があります。どこかの番組でも似たようなお話が放映されていましたが、何故か同じような現象が起きる事があるそうです。
決まって同じことを言う人が居ます。これには本当に何かあるのではないかと思いますが。
しかしこれは、全く笑えません。共感はあったとしても笑う事はできないのです。
何故なら怖いからです。
本日も、物語形式でお送りします。
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・・・・・・
真夜中の病院・・・・・・・。
病院で看護師として働いているニカさん(仮名)。
今宵も数人の先輩達と一緒に仕事です。本日の勤務は夜勤でした。
各病室のナースコールが鳴れば、そこに行き対応する役割でした。
毎日毎日、本当に様々な事が起こるのです。
詰め所で事務仕事をしながら、来るべき時の為に待機しているニカ。
今日はやけに忙しく、先輩達は出払っています。
1人でPCに向かい、日報をつけていました。
カタカタカタカタ・・・・・
ニカ「・・・・・・・」
カタカタ・・・・カタカタ・・・・
コンコンコン・・・・・
コンコン・・・・
ニカ「・・・ん?・・・・・はーい!」
詰所の扉が叩かれたような音がした為、そっちの方向を見ました。
すると扉の隙間に真っ暗の廊下で病院用の寝巻を着ている一人のおばちゃんが立っていました。
ニカ「あっ・・・・・どうかしましたかぁ?」(患者さんだ・・・・)
私は慌てて席を立ち、その廊下に立っているおばさんの方向に向かいました。
おばちゃん「ちょっとこっち来て。」
ニカ「えっお薬とかじゃなくて?」
おばちゃん「いいからこっち来てよ。」
おばちゃんは点滴をつけながら病室から歩いてきた様子です。
とりあえず言われるがまま、ついていきました。
薄暗い廊下をゆっくりと歩いていました。
ニカ「ごめんなさい、なんの要件ですか?ちょっと来て、じゃあ全く分からないんですが。」
おばちゃん「いいからいいから」
どんどんどんどん詰所から離れていきます。
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でも・・・この先って・・・・・・
ニカ(・・・・病室なんかあったかしら・・・・・。)
霊安室・・・・・。
その表示が頭の中をよぎります・・・・・。
ニカ「あっちょっと待って!用事って・・・なんですか?ここから先は病室なんかありませんよ。」
私は思い切って患者さんに伝えました。
おばちゃん「おかしなことを言うのね。患者に呼ばれて来るのが看護師さんのお仕事でしょ?」
ニカ「それはそうかもしれないけど、あなたは一体、何号室のどなたさんなんですか?見た事ありませんよ?せめてそれだけでも教えて貰えませんか??」
冷静に考えてみるとその患者さんはこれまでに見た事がなく、自分の階の受け持ちの患者さんではない事が明らかでした。かと言って無碍に出来ないので対応しようと思いましたが要件も教えてくれないし、いきなり詰所まで歩いてやってくるし、状況としては無茶苦茶です。
タッタッタッタッタ・・・・・
先輩「あっ!!ニカちゃん!!居た居た!!何やってるの?こっち手伝ってよ!」
聞きなれた先輩の声が聞こえました。こちらに走ってきます。
ニカ「あっ先輩すみません!この方が病室まで来て欲しいというので、ついて行ってるんです。」
先輩「はぁ???この先って・・・霊安室よ??・・・・・・病室なんて無いじゃない。」
先輩は腕組みをしながら首を傾げていました。
おばちゃん「・・・・・・・・・・・・」
先輩「あのさぁ、こっち忙しいんだ。わかる??」
先輩は私ではなく、おばちゃんに向かって詰め寄ります。
先輩「ごめんだけど、私達を待ってる人がいるから。またね。」
ニカ「え??先輩・・・・・患者さんですよ?!」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
おばちゃん「ちっ、もう少しだったのに・・・」
おばちゃんの患者さんはそう言ってスーーーッと消えました。
ニカ「え?・・・え?・・・・えええー---???」
先輩「あぁ・・・・あれは良くあるのよ。絶対についていったら駄目よ。死んじゃうから。」
ニカ「ええええ???」
先輩「さぁ仕事仕事!!」
走り出す先輩・・・・・・・。
先輩は勇敢です。
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