私の友達、汗っかきとの出会い!!

スポーツの話

お疲れ様です。

 

私の息子のエイルジュニアが、のぼせてゲームをしていました。

 

 

何をそんなにのぼせてゲームしてるのかな?とTVを確認した所、ファミコンの「エキサイトバイク」をやっていました。

 

 

令和になっても、少年の心を掴んでいるエキサイトバイクさん・・・・・。さすがです!!

 

 

エイルです。

 

 

 

これは私が大学生の頃の話なのですが、私は県外に出ていました。

 

 

後で調べましたら、私の県からその大学に行った人間は結構居ましたが、知り合いは1人しか居らず、独りぼっちでした。

 

 

ここまでアウェイだと、逆に気持ちいわ!

 

 

 

入学式の時に、唯一話した男性が居ましたが、学期初めのオリエンテーションで別のクラスだという事が分かり、とても残念に思いました。

 

 

しかし、私だけがこのような境遇なわけが無いのです。他のみんなもそうなのです。

 

 

このアウェイ状態を楽しめるかどうかが、カギなのです。

 

 

大学にもなれば、全員大人で、中学や高校とは違い、苦手そうな人とは別に付き合わなくて問題ありません。全員それぞれの学部の学歴と学位を取りに来てます。無理して仲良くする必要性は一切無いのです。

 

 

 

 

学部長「それでは、皆さん今50音順に並んで貰っています・・・・。」

 

 

私「・・・・・・」

 

これから皆さんに殺し合いをして貰います!バトルロワイヤル!!

 

 

 

 

というような雰囲気でしたが、さすがにそんな事はありませんでした・・・・。

 

 

学部長「班分けをしていますので、今度のスポーツ大会どの種目に出場するのか。決めて頂きます。」

 

 

入学して早々、スポーツ大会があるというのです。

 

 

素晴らしいファーストブレイク・・・・。みんなでスポーツでもやれば、一気に仲良くなるでしょう・・・・。

 

 

学部長「各班にプリントを配ります。これに一体どの種目に出場するのか。班員全員で話し合って決めて下さい。」

 

 

目の前の黒板に、集合場所を書かれました。

 

 

私は運よく、動かなくていい場所に居ました。

 

 

私(よし、このまま座っておけばいいか・・・。)

 

 

男「B班集合!!」

 

 

私はその大声の男性と同じB班でした。みんな初対面・・・・。

 

 

男「みんなよろしくね!!」

 

 

全員「よ・・・よろしくー・・・」

 

 

男「俺フットサル出たいんだけど、いー-い??

 

 

いきなり切り裂くようなドリブルで切り込んできます。私が今まで出会った人間の中で、こんなにも初対面が強い人間は初めてでした。

 

 

男「俺、こういうサッカーに似たの好きだけんさ!!

 

 

この男こそ、私の友人の「汗っかき」です。

 

 

汗っかきというのは本人が言ってるだけで、なんだったら体質的には私の方が汗かきです

 

 

汗っかき「みんな、なんかやりたいもんあるんかね??」

 

 

フットサル、テニス、バドミントン、バスケット、バレー、卓球・・・・本当に様々な競技がありました。全校生徒が参加するのです。これだけの競技があって然りです。

 

 

力也「俺もサッカーやっとったし、別にええで。」

 

 

汗っかき「よーし、決定だ!みんなでサッカーやろうぜ!!」

 

 

全員「早いって!(笑)

 

 

はははははは!!!

 

 

みんななんだか和やかになってきました。

 

 

みんな笑顔で和やかなのですが、私だけ何故が蚊帳の外のような気がしました・・・・。

 

 

話していくうちに理由が分かりました・・・・。何故なら私はこの班の集合場所と隣の班の集合場所の丁度間の中途半端な位置に居たからです・・・。どっちつかずの位置に座っていました・・・・。

 

 

私(しまったな・・・・俺もこの班の一員だという事をアピールしないといけない・・・・・。さもなくばハミゴだ・・・。大学入って早々ハミゴだ・・・。)

 

 

 

私「・・・・ちなみにそのプリント、第何希望まで書けるんかな?」

 

 

汗っかき「は?・・・・」

 

全員「え?・・・・」

 

 

ポジション取りを間違えた、中途半端な位置の私が急に話し始めたのでみんなビックリした様子でした。

 

 

汗っかき「え?・・・君も同じ班なん??」

 

 

私「そ・・・そうだよ。」

 

 

汗っかき「なんだよ!!その中途半端な位置!!もっとこっち来いよー!!!!

 

 

ははははははははは!!!!

 

 

入学早々、大爆笑されてしまいました。

 

 

よかったぁ・・・・。この人のおかげでみんなに覚えて貰えるわ・・・・。

 

 

私「ごめんごめん、ポジション取り間違えてしまって!!これからそっち側に寄るから仲間に入れて!!

 

 

汗っかき「はははははは!!相当おもしれぇなぁお前!!」

 

 

立ち上がり、左手で腹を抱えて、右手で指を刺して、笑いながら徐々にしゃがんで低い体勢になっていく・・・・という独特なフォームの笑い方!!!

 

 

これが汗っかきなのです・・・・このダイナミックな笑い方、そしてサッカーで培ったデカい声、みんなを巻き込む影響力、そして異常なまでの初対面の強さ!!

 

 

私も初対面は強い部類の人間ですが、比じゃありません・・・・。

 

 

 

キマリやいとうし、いっしープロやなおき、ベアやきむ・・・これまで沢山の友人と出会ってきましたが、どこのジャンルにも属さない新しいタイプの友人でした。

 

 

 

汗っかき「という事でね、新メンバーが入った所でね、これから競技決めていきまぁーす!!♪♪」

 

 

私「新メンバーって(笑)元々メンバーなんだよ(笑)モー娘。みたいに言うなよ(笑)」

 

 

ははははははははは!!

 

 

あっという間に仲良くなりました。

 

 

K子「・・・ねぇ、このプリントだけど第4希望まで書けるようになってるさぁ。」

 

 

うめ「ほんとだ!じゃあ汗っかきが言うフットサルを第1希望にして、2番目以降をみんなで決めていく??」

 

 

もうここで既に影響力を与えています・・・。汗っかきの凄まじいのアピールでフットサル第1希望を獲得していました。

 

 

マーフィー「俺も子どもの頃サッカーしてた。3人経験者が居れば、いい線いくんちゃうん?!」

 

 

力也「やな。3人居ればとりあえずパス回しは出来る。」

 

 

汗っかき「よっしゃー!!絶対勝つでぇ!!・・・・2はどうするぅううう?!!みんながやった事あるスポーツ書くか!!」

 

 

私「そうしようか。じゃあまず・・・・バスケ部だったぞー!!って人は居る??」

 

 

 

第2希望は語尾が「さぁ」のK子パイナップル頭のうめ強面関西人の力也の3人がやったことあると言っていたバスケ、第3希望はなんとなくだけど全員が出来そうなバレーに決まりました。

 

 

 

学部長「そろそろ時間でーす!5分後にプリント回収しまーす!必ず第4希望までみんなで話し合って決めて下さぁい!!」

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

汗っかき「はぁ?!第4希望も埋めんといけんのん?!・・・・そういえばみんなこの大学第何希望だったん?!

 

 

さやか「ちょうど第4!国公立、第1希望だった私立!!最後まで駄目だった!!!」

 

 

私「よく入ったな・・・・・」

 

 

汗っかき「はぁ?!滑り止めの滑り止めの滑り止め?!そんなもん1浪したほうがいいに決まっとるやろ!!

 

 

ドカーーーン!!!

 

ははははははははは!!!!

 

 

学部長「・・・・・・・」

 

 

言い過ぎではなく、私達の班だけ滅茶苦茶盛り上がっていました。

 

 

ははははははははは!!!!!

 

 

初対面でここまで切り込む男、汗っかき!!

 

 

さやか・・・・教授が居る前で堂々とデカい声で言うなそんな事を・・・・・。

 

 

汗っかきが作った世界観・・・・ほんの数分でしたが、これに全員が飲み込まれていました・・・・・。

 

 

 

ここまで班で唯一、あまり話に入ってこなかったハラさんという女性がここで話に入ってきました・・・・。

 

 

ハラ「あの・・・私テニスやったことあるから・・・・・。」

 

 

汗っかき「マジで?!ほんじゃあ決まりやん!!どうせ第4希望だし、ハラがやってたって言うんなら、テニスって書いとこう!!それがチームワークってもんだろ!!

 

 

私「なんだそら(笑)まぁいいか♪そうしよう♪」

 

 

全員「さんせー-い♪」

 

 

 

時間が残り少なかった為、第4希望にテニスと記入し、我がB班キャプテンである汗っかきが提出しに向かいました。

 

 

このたった数分でわかりました・・・・彼がキャプテンです。

 

 

第1希望 フットサル

経験者:汗っかき、マーフィー、力也

 

 

 

第2希望 バスケットボール

経験者:力也、K子、うめ

 

 

 

第3希望 バレーボール

経験者:部活には入ってないが、ダーエーは自信あり

 

 

 

第4希望 テニス

経験者:ハラ

 

 

 

 

私「正直、フットサルが駄目だったとしても、バスケでもいいかもよ。さやかとハラ以外は全員背が高いし経験者が多い。」

 

 

汗っかき「やかましわエイル!!フットサルやるって言っとるやろお!!」

 

 

ダーエー「私はね、第3希望のバレーでもいいよ自信あるし。まぁみんなとやるスポーツだし、何でもいっか。」

 

 

K子「楽しみになってきたさぁ。てか、久々こんな笑ったさぁ。」

 

 

汗っかき「みんな!フットサルに決まってんだろフットサルに!!だってもう練習始めるんだから!!」

 

 

私「やろうやろう!!」

 

 

汗っかき「エイル!!これから4年間宜しくな!♪」

 

 

私「汗っかき!こちらこそよろしく!楽しい4年間、これから過ごしていこうぜ!♪」

 

 

 

 

・・・・・・

 

・・・・・・

 

 

・・・・・・

 

 

・・・・・・

 

 

・・・・・・・

 

5日後・・・・・

 

 

 

 

私達の班の出場種目はテニスになりました・・・・・・。

 

コメント

  1. いっしープロ より:

    サクッと読めて、クスっと笑える話。
    落ちが予想できてても面白い♪

  2. 管理人エイル より:

    おっいっしープロ♬勇気を出して初めてのコメントありがとうm(_ _)m
    続きも書いたら読んでね♬

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