お疲れ様です。
夏が苦手で、秋~冬好きで有名なエイルです。でも夏の麦茶、生ビールは最高です。
先日公開した「元カノブチギレアプリ」かなり好評でした。読んで頂きましてありがとうございました。
また今日も「元カノの力」を借りてみようと思います。妻がいい顔をしませんが・・・。
本日ですが元カノとの思い出というよりは、元カノから聞いた話を紹介しようと思います。
私の中でまだまだ夏真っ盛りなので、また怖い話をしていきたいと思います。
先日終戦記念日でしたが、この元カノから聞いた話というのは戦時中のお話です。
私の祖父は戦争に行っていますが、どうやら元カノの祖父は体が弱かったか年齢が達してなかったのか、詳しくは分かりませんが、どちらかの理由で戦争に行くことが出来なかったそうです。
なので、元カノの祖父は日本国内で憲兵のお手伝いをしていたものと思われます。
元カノのアパートの部屋で話している私達・・・・。
元カノ「私ね、おじいさんとの思い出ってほぼほぼ無いのよ。ただ、おじいさんが言ってた話でよく覚えている話があるのよ。」
私「へぇーー。俺は逆におじいさんの話をよく聞いてて覚えている話は多いけど、お前はおじいさんから聞いた唯一位のお話なんだな。」
元カノ「そうそう。じゃあ話すね。」
元カノの祖父は、仕事の関係で職場の先輩達と一緒に寝泊まりをすることがありました。先程書きましたが、警察のお仕事の手伝いのような事をやっていたようです。取り締まったりそういう事はしていなかったようですが、夜勤がある為、その時の先輩のサポートや食事の支度等こなしていました。おじいさんが一番下っ端だった頃のお話です。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
先輩「おい、そろそろ飯の時間だ。米を炊いといてくれ。」
良い時間になった為、昨日と同じような時間帯に先輩から指示が入ります。
祖父「はい、わかりました。」
炊事場に向かった所、米を炊く用の水が無くなっており、確認の為先輩に一言伝えました。
祖父「先輩、今確認しましたら炊く用の水が無くなっていまして。」
先輩「ああ、まぁそう言う事もあるだろう。最近日照り続きだったし。・・・どっか適当な所で汲んで来いや。」
祖父「承知しました。それでは出かけてきます。」
先輩「お前、水が無いくらいでごちゃごちゃ言うな。汲むしかないんだから。」
祖父「はい、申し訳ありません。」
厳しい職場でした。
先輩の許可を得て、桶を持って外に出る祖父。
そのまま町中を歩いていましたが、水を汲めそうな場所はどこにもありませんでした。
やむおえず祖父は、進路を変えて山の中へ向かいました。普段この山には誰も立ち寄る事はなく、気になっていたようです。
水が無いとご飯が食べられなくなります。先輩も待っていますし、急ぎましょう。
電気も何もない、暗い不気味な山の中を歩いていると、そこで大きな池を見つけました。
祖父「あっ、ここならいいか・・・・・よかったぁ・・・・」
胸を撫でおろし、持っていた桶に池の水を入れ、仕事場に戻りました。
事務所に帰ると直ぐに米を炊く準備を始めました。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
先輩「・・・えっ?これって??」
上司「なぜ赤飯??そんないい事でもあったかいな。」
先輩「いえ、そんなことはないはずですが・・・・。」
上司「気が利くな。たまにはいいか。」
少し離れた所で別の仕事をしていた祖父は遠くで先輩達の会話を聞いていました。
祖父(赤飯?・・・今赤飯って言った?・・・・・今日はそんな物作った覚えはないぞ・・・・。)
上司「モグモグ・・・・・ん??」
先輩「モグモグ・・・・・・あれ??」
赤飯を口にする先輩達が違和感を感じます。
上司「・・・・なんかこれ髪の毛?・・・・」
先輩「髪の毛が入ってますね・・・。おい!お前!」
先輩に呼ばれた祖父は、慌てて食事をしている部屋に向かいました。
祖父「・・・はい、どうされました??」
先輩「なんで赤飯炊いた?・・・あとこのご飯・・・やたら髪の毛が入ってるんだが・・・・。」
祖父「赤飯??・・・・髪の毛?・・・・・水がありませんでしたので、私は池の水を汲んできました。」
上司「・・・池??・・・・・・」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
翌日、明るくなった事を確認し、上司と共に水を汲んだ山へ向かいました。
祖父「こっちです・・・・あっ・・・・・」
昨晩は暗くて分からなかったのですが、その池の水は真っ赤だったそうです。
上司「この池か?」
祖父「はい、私はこの池で水を汲みました。」
池を覗き込む祖父・・・・・。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
池の中に居る人間と目が合いました。
祖父「うわあああああああ!!!!!」
腰を抜かして尻もちをつく祖父。
なんと・・・その池の中には人間の死体が山ほどあったそうです。
当時空襲が度々あったようで、その際に亡くなった人間を誰かが池に遺棄したものと思われます。
今の時代で考えるととてもじゃありませんが、信じられません。
祖父はその池の中で目が合った人間の顔が脳裏に焼き付いてしまって、頭から離れなくなったそうです・・・・。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
元カノのアパートの部屋で凍り付く私・・・。
私「えええー-・・・お前それ滅茶苦茶怖いやん・・・・」
元カノ「でしょ?・・・これホントに私も小さい頃におじいさんから聞いたもんだから怖くて怖くて・・・・。」
元カノも当時おじいさんからこのお話を聞いた時は、怖くて眠れなくなったそうでそうでした。そんな話を可愛い孫に話したおじいさんはきっと家族から怒られたでしょう。
この元カノのおじいさんが言っていたお話は、本当の事なのかどうか立証することはどうしても出来ませんが、1つ言える事は、私達は本当に今の時代に生きていてよかったと、ただそれだけです。
本当だとしても、例え嘘であっても、私は今の時代に生まれて本当によかったです。
コメント
怖すぎるだろ…
本田さん、コメントありがとうございます。
そうです、私も聞いた時は震え上がり倒しました。