瓶の牛乳を飲みたいエイル親子

私事ですが

お疲れ様です。

 

温泉好きなエイルです。

 

私はしばしば息子のエイルジュニアと一緒に温泉に行きます。

 

夜になると急に温泉に行きたくなるのです。

 

 

息子に良い経験をさせてやるのが親の務めなのですが、これに関しては完全に私が温泉好きだから行くという気持ちが強いです。

 

 

今日はジュニアと共にホテルに隣接している温泉に行く事にしました。家を出る時に、まだ幼くて連れていく事が出来ない二男のエイルキッドが悲しそうな顔で見送ってくれました。

かわいそうに・・・・・・。

 

 

ジュニアは温泉後の牛乳を目当てにしていました。

 

 

たしかに風呂上がりの牛乳は格別に美味しいですよね。特に瓶の牛乳であれば最高です。中毒性があります。

 

 

広い温泉を親子で楽しみ、そのまま温泉の休憩所まで行きました。

 

 

ジュニア「パパ、牛乳買って欲しいんだけど。」

 

私「勿論、良いよ。」

 

私は牛乳の自動販売機前に立ちました。

 

 

あっ・・・・・

 

ジュニア「どうしたの??」

 

私「今お札しか無くてね。この自動販売機はコイン専用だわ。」

 

ジュニア「そうなんだー。じゃあ我慢だね。」

 

ここまで来て、息子の残念な顔を見るのは悲しいです。

 

周りに両替機や他の自動販売機が無く、この場で小銭を作る事は難しそうでした。

 

ジュニア「・・・・・・」

 

繋いだ手の先に、ジュニアが私の顔を見上げています。

 

 

私「ぱ・・・パパがホテルのフロントまで行って両替してくるよ。ここで座って待ってて。」

 

 

ジュニア「うん、わかった」

 

 

自動販売機の横のベンチにジュニアを座らせて、私は少し離れたフロントまで走りました。

 

 

風呂上がりで走ったので正直な話、かなり暑かったです。

 

 

もう一回温泉入ったろうかな・・・・。意味が無くなったじゃないか・・・。

 

 

フロント「両替ですね。承知いたしました。」

 

 

100円10枚を受け取り、ジュニアの待つ自動販売機コーナーに戻りました。

 

私「はー・・・はー・・・ジュニアお待たせ。」

 

ジュニア「ありがとうパパ、これで牛乳飲めるね。」

 

牛乳1本130円でしたので、100円玉を2枚入れて欲しい牛乳のボタンを押しました。

 

ピ・・・

 

あれ?

 

ピ・・・・

 

何度ボタンを押しても牛乳が出てきません・・・・。

 

ジュニア「????」

 

私「故障かな・・・・・・」

 

ジュニア「つり銭切れランプがついてる・・・・・。」

 

在庫があるのに、お釣りが無いので購入が出来ない状態になっていました。ピッタリ130円でないと牛乳は買えません。

 

私「ジュニア、待っていなさい。お父さんがどうにかしてあげるから」

 

ジュニア「パパ、凄い汗だよ。」

 

 

私は再びフロントに走りました。今度は100円玉を10円10枚に両替が必要でした。

 

フロント「それは申し訳ありませんでした。これで購入できるかと思いますので宜しくお願い致します。」

 

何往復すればいいんだ・・・・・。

 

両替を済ませた私はジュニアが待つ自動販売機コーナーへ戻りました。

 

ベンチに座り左右の手をパーにして、その手を足の下とベンチに挟み、少し下を向いて前後に軽く揺れながら座っているエイルジュニアの元に到着しました。

 

 

私「おおジュニアごめんよ。お待たせ。」

 

ジュニア「汗が凄いよ、パパ。」

 

私「お風呂入った意味なくなっちゃった。よかったらもう一回お風呂入らない?」

 

ジュニア「嫌だ。絶対に嫌だ。

 

ノリが悪い、父の頼みを聞いてくれない息子の為に牛乳を買う私・・・。

 

 

牛乳自体は私が住む地域でも有名な銘柄で本当に美味しかったです。

 

フロントとお風呂場を2往復した為、喉がカラカラの私はついつい2本目の牛乳が欲しくなりました。

 

私「もう1本飲もうかな。」

 

ジュニア「パパが買うのなら僕も欲しい。」

 

まぁ・・・牛乳だし・・・もう一本ずつ買ってもいいか・・・・。大した額じゃない。思い出と思ってくれたら安いもんだ・・・。

 

 

私は小銭を持って再度自動販売機の前に立ちました・・・・・。

 

 

「売り切れ」

 

軒並み売り切れ・・・全ボタン売り切れの表示の真っ赤になっていました・・・。

 

 

私「パパとジュニアが買った2本で丁度牛乳が売り切れになっちゃったみたいだ。」

 

 

ジュニア「そっか・・残念だね・・・・・。」

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

なんかごめんな・・・・パパが夢見させるような事を言ってしまって・・・・・残念だけど、2本目は我慢だな・・・。

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

ジュニア「じゃあ、帰りにコンビニで買えばいいじゃん。

 

 

この令和野郎♪♪

 

私は手刀でジュニアのおでこを軽く、ちょいっ♪とやりました。

 

これでパワハラとか言い出すかも・・・と思いましたが・・・・

 

 

ジュニアは1ミリも笑うことなく、帰りにファミリーマートに寄ってくれという真剣な表情でジーっとこちらを見ていました。

 

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