これまでのお話はこちら
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まとめ記事です。
※ まとめ記事の下部に登場人物紹介がありますので、ネタバレ等配慮していますが、注意願います。
パチンコ店にて・・・・・。
事務所内部の防犯カメラを確認する、リュー、相棒のロン、ゴトの報告を受けてそれを調べに来たオカ・・・・・・。入り口付近にはアオノが立っています。
オカ「はぁ?・・・・・ゴトは気のせいだったって??・・・遠回しにそう言ってんのか?お前は。ここの店員達は怪しいからお前らを呼んだんだろ?」
オカは呆れたよう顔で煙草を吸っています。
リュー「ここまで来て貰って申し訳ないんだが・・・・。俺もそう言われて、カメラ映像を確認したんだ・・・そしたら・・・・そういう所謂・・・・ゴト行為はしてなかったと思われる。」
オカ「ちょっともう一回映像見せてくれ。悪いけど、このままですんなり帰る事ができねぇんだわ。どんな些細な事でも、遊戯関係は厳しいからたとえどういう形でもカタをつけないと許されない。リューも分かってるだろ。」
オカは首を傾げながら、灰皿で煙草の火を消しました。
ロンはオカを睨みながら防犯カメラの再生ボタンを押しました。
3人「・・・・・・・・・・・・・・」
ナンバがパチンコを打っていました。
映像のガラス越しにチラッとハクの姿が見えました。
リュー(そうか・・・オーラスのハクさんが毎日偵察に行ってたのか・・・・。そういえばナンバの金癖が悪いとかって言ってたけどハクさんが調べてたのか・・・。)
オカ「ん?・・・・もう一回巻き戻せ。」
ロン「はぁ??何言ってんだ。途切れてるわけねぇだろ。」
オカ「この店員の動きがおかしいな。いいから戻せ。てかお前操作おせえからリモコンこっち出せや、ノロマ。カタツムリか。」
ロン「・・・ちっ!・・・」
オカはロンの方を向きます。
オカ「・・・はぁ???・・・おい・・・・・・。」
ロン「・・・・・・・・・」
オカ「お前今舌打ちしただろ?・・・俺に対して・・・どういうつもりだこの野郎・・・・。」
オカはロンに詰め寄りました。
ロン「はぁ!?してねぇよ!!」
オカ「俺だってな、忙しいのにこんなクソくだらない事で来てやってんだぞこのチンピラが!!」
ロン「・・・誰がチンピラだこの野郎!!誰が来てくれって頼んだんだよ!!クソくだらねぇって言うんだったら帰りゃいいじゃねぇかよ!!」
オカ「チンピラにチンピラって言って何が悪いんだこの野郎!!」
ロンは持っていたリモコンをオカに投げつけました。
ロン「てめぇ・・・・・」
リュー「ロン!!やめろ!!・・・・・」
オカ「・・・・お前舐めてんのかコラぁ!!」
一触即発・・・・
リュー「オカ!待ってくれ!周りに店員も居るしこんなとこで内輪喧嘩してもしょうがない、当日の映像がこれしか無いんだ!」
ピー・・・・・ガチャ!!!!・・・
勢いよくテンキーロックの事務所扉が開きます。
アオノ「・・・!!!!」
リュー「アオノ!!手ぇ出すな!!・・・その人は・・・・」
ツモリ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今回の話を聞きつけて上級幹部のツモリが来ていました。ハットを被り、こちらをジッと見ています。
リュー「つ・・・・兄貴・・・ご無沙汰してます・・・・。」
リューは重大さに気付き深々と頭を下げました・・・・。
ツモリ「・・・・リューお前、分かってんのかこんな事して・・・。たまたま同行してたから来てみたら・・・・。」
リュー「・・・さっきオカに伝えた通りで問題ありません・・・。見間違いの可能性が高くて・・・・・・なんとか調べてこっちで片付けます。」
ツモリ「見間違いはあるかもしれんが・・・・・俺が今日ここに来てるって事はわかってんのかって聞いてんだ。」
このツモリという幹部の恐ろしさは誰よりも知っていました。以前マンダの件できたのが当てがったのがこの男でした。
殺し屋です。完全な殺し屋です。
ツモリ「カンから聞いたぞ・・・・アガリ持って行かないってどういう事だコラ!!お前んとこの若いのに持って来させてるらしいじゃねぇか!」
ガンっ!!!(横にあったロッカーを殴る音)
リュー「も・・・申し訳ありません!!」
ツモリ「その上で、今回の話・・・・。お前の信頼は奈落の底、分かってんのか?これ相当ヤバいぞ。」
冷や汗が止まりません・・・・・。頭を下げたまま・・・暑くもないのにポタリ・・・ポタリと・・・汗がしたたり落ちていきます・・・・。
ツモリ「俺の事暇だと思ってんだろ?・・・・たまにしか出て来ねぇから・・・・暇だと思ってんだろうがコラ!!今日はお前が来るって聞いたからどんな顔して仕事してんか見に来たわ!!」
ツモリは思い切りリューを蹴飛ばしました。
ガシャァーーーン!!!!
PCが置いてある机の上に転がるリュー・・・・。
ロン「何しやがんだてめぇ!!!」
リュー「・・・ロン!!やめろ!!!」
ツモリ「誰もなんもやんねぇからな過去の案件を・・・・・島の制圧に携わっていたアカマツが消えた時、ようやくたどり着いた廃品屋の輩が口割らなかったんだよ。どうなったと思う??」
リュー「・・・・・・・・・」
ツモリ「俺はな、与えられた仕事をしっかりやる人間しか信用はしない。関わった仕事を投げ出して他のデカい仕事があればそっちに切り替えるなんてのはもっての他。時代が変わったのか?時代なのか本当に・・・・。オカ、お前もこいつらに甘すぎるんだよ。だから田舎もんが騒ぎ立てるんだよ。このガキに舐められてるんじゃねぇのか。」
オカは凄まじい形相でロンを睨みつけます。
オカ「おいてめぇ、わかってんだろうな。カンの兄貴に気に入られてるみてぇだけど調子乗ってんじゃねぇぞコラ。」
ロン「偉そうに何言ってやがる。俺は元々あんたの言う事を聞く筋合いはねぇんだ。ここで俺がやられたら兄貴やアオノが黙っちゃいねぇぞコラ。」
オカ「俺は本物だぞ。次俺の前に顔出してみろ。そんときゃ・・・・」
ガチャ・・・・
このオカとロンがバチバチのタイミングで・・・ゆっくりとツモリが入って来た扉が開きました・・・・。
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