サラマンダー・スパイラル ~面識~

サラマンダー・スパイラル

これまでのお話はこちら

まとめ記事です。

※ まとめ記事の下部に登場人物紹介がありますので、ネタバレ等配慮していますが、注意願います。

まとめ記事☆ 「サラマンダー・スパイラル」
まとめ記事です。 「サラマンダー・スパイラル」 ↓ お疲れ様です。 今回はまとめ記事第2弾です。 おかげさまで連載させて頂いております「サラマンダー・スパイラル」も20話を突破し...

 

ガチャ・・・・

 

事務所の電気錠扉がゆっくりと開きました・・・・・。

 

 

オカ「ん?・・・・・・」

 

 

ツモリ「・・・・・・」

 

 

入って来たのは・・・・・・・

 

 

 

 

にしま「さぁ、昼休憩昼休憩♪」

 

 

店員のユニフォームを着て、イベント用のトンガリ帽子を被って現れるにしま・・・・・。

 

 

オカ「ん??・・・あれ??・・・・あなたは確か・・・・。」

 

にしま「あらっ・・・オカさんじゃない。」

 

 

オカとは少し前に開催された友人きたのとの会食の際同席した事がありました。若くて穏健派なイメージがありましたが、どうやらリューの相棒であるロンとはそういう雰囲気ではありません。ロンは自分達の会社の仕組みを熟知しているのです。

 

 

オカ「あぁ・・・どうも・・・・。たしか社長の友人のにしまさんですよね?」(何故この人がここに??・・・)

 

にしま「そうそう、久しいな。そういえばきたのは元気してる?・・・今日はこのお店で派遣で働いてんだ。どうかしたの?」

 

オカ「そうですか・・・・。いや・・・別にこっちの話です・・・。」

 

 

防犯カメラを見ながら弁当を食べ始めるにしま・・・・。

 

モグモグ・・・・・

 

オカ「・・・・・・・・・・・・」

 

 

リュー「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

ツモリ「・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

ロン「・・・・・・・・・・・・」

 

アオノ「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

にしま「・・・・カードのゴトの話だろ?・・・・」

 

 

ツモリ(社長の友人?・・・・・みなみさんでは・・・ないな・・・・。風格が違う・・・・。)

 

オカ「えぇ・・・・まぁ・・・・。やはり知っていらっしゃるんですね。」

 

 

にしま「おせっかいだったかな??いや実はさ・・・・・ビジネスパートナーのリューが今回の処置に困っているし、自分も気になったので調べてみたんだよ。」

 

 

オカ「・・・・・・・・調べる??・・・にしまさんがですか??・・おいリューお前何やらせてんだ部外者に。」

 

 

にしま「ここで働かせて貰って、そのカードの事を調べてみたんだ。当然社員さんの許可を貰って一緒にやったんだけどな。部外者と言われるとちょっとキツイけどな。」

 

 

思わずツモリが口を開きました・・・・。

 

 

ツモリ「・・・・ちなみにあなたはリューとどういう関係??」

 

 

にしま「あっすみません申し遅れました。リューの上司の方ですよね?・・・・オーラス興業のにしまです。派遣会社の者です。」

 

立ち上がり襟を正して、胸ポケットから名刺を取り出してツモリに挨拶をしました。

 

 

ツモリ「はぁ・・・・オーラス興業の・・・・・。というと、チュンさんのとこですね。」

 

 

にしま「ですね。私は営業課なのでハツモトという管理者の下で働いています。こうやって派遣先の穴が空くと自分が代わりに入らないといけませんし、営業というかもぉもはや何でもやる人間になってます。」

 

 

ツモリ「ハツモトさんね・・・・・。何度かお見かけたことがあります。昔金融関係でお勤めだったと聞いた事があります。」

 

 

にしま「所長のチュンもハツモトも元は私達の子会社であるオーラス金融を仕切っていました。異動で派遣事業部に2人共来ているんです。」

 

 

ツモリ「そうですか。宜しくお願いします。素性が分かってホッとしました。」

 

慌ててリューが口を挟みます。

 

リュー「自分の店にキャストを入れても貰ってお世話になってるんです。」

 

 

ツモリ「なんか最近お前の店流行ってるらしいじゃねぇか。今度顔出すわ。」

 

 

リュー「はい、良い席用意しときます。」

 

ロン「いえ結構です。他のお客さんが怖がるので来ないで貰えますか?

 

 

ツモリ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

ロンは先程からこのオカ、ツモリという自分の親より上位の幹部に対して異様な敵対心や嫌悪感を抱いています。自分達が築き上げてきたもの、守ってきたものを簡単に壊されてきた人間をこれまで散々見て来たのです。同じ会社の仲間・・・・・など微塵も思ったことがありませんでした。

 

 

にしま(このツモリって男・・・・見た目からしてヤバい匂いがプンプンしてる・・・・・。)

 

にしまもこの男から発される異様な空気を見逃してはいませんでした・・・。

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